Fedora Core 4 インストールメモ(ThinkPad X31)
Last modified: 2005/09/06 17:34:54
FC2がFedora Legacy行きになってしまったので、FC2で使っていたThinkPad X31にFC4をインストール。この事態を見越して、X31では最初から / と /boot のパーティションを余分に切ってあったので、面倒は少なかった。
万が一、FC4インストールでトラブったときのために、FC2を手動で起動できるよう /boot/grub/grub.conf の起動コマンド列を確認しておく。こんな感じ↓
root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.10-1.771_FC2 ro root=LABEL=/ acpi=off apm=on rhgb quiet initrd /initrd-2.6.10-1.771_FC2.img boot
FC2の経験をふまえ、インストーラの指示にしたがって進めるだけ。ただし、以前は「インストール中に使う言語」と「インストール後に使う言語(デフォルトのLOCALE)」を別々に聞かれていたが、FC4では前者しか聞かれない(後者は自動的に前者と同じになる)。自分は「日本語」を選択。
既に入っているFC2を見つけて「アップグレードするか?」と聞いてくるので、新規にインストールする方を選ぶ。
FC2インストール時に hda2, hda6 をそれぞれ将来の /boot と / として割り当てているので、DiskDruidではこれらを指定する。FC2の /boot, / は /fc2-boot, /fc2-root としてマウントするようにしておく。/home, /opt も同様。/boot, / 以外は、くれぐれもフォーマットしてしまわないように注意。
GRUBの設定でFC2を追加してもどうせちゃんと入らないので、取り敢えずFC4だけでよい。「高度なブートローダ設定」にチェックを入れておくと、後でカーネルパラメータを聞かれるので「acpi=off apm=on」を追加する(ibm-acpiというのもあるようだけど、まだ試してない…)。
SELinuxのデフォルトがアクティブになっているので、そのままにしてみた。結局あとで止めるハメに…。
rootのパスワードだけつけて、平ユーザはまだ作らない。インストール中に$HOMEのドットファイルを上書きされると嫌なので。
後はFC2と同様に。
i18nからkeymapまではFC2と同じ。
/boot/grub/grub.confにFC2のエントリを追加する。
/etc/yum.repos.d/*.repoで自動的にmirror-listを取ってくるようになっているので、特に変更は不要。
最初に yum update したら、/lib/modules/2.6.12-1.1390_FC4がないので、{dlm,gnbd,cman}-kernelが入らない、などと言ってコケるので、先にkernel周りだけupdateする。
# yum update kernel kernel-devel kernel-doc # yum update
これでうまくいくが、「dependencyのために2.6.12-1.1390_FC4を入れる」などと言ってinstallしてしまうので、yumの終了後に/boot/grub/grub.confを修正して、最新kernelで上がるようにする。
kinput2, FreeWnnがメインストリームからなくなっているが、extrasに入っているので慌てず騒がず yum install FreeWnn\* kinput2 とやる。
FreeWnnのSRPMを取ってきてspecを見ると、unixドメインソケットのパッチ(Patch12)は最初からコメントアウトされているので、eggを使うためにSRPMからrebuildしていた作業は不要。kinput2のオプションだけで解決できる。
「nn」が「ん」になるように、/usr/X11R6/lib/X11/ccdef/rule.hiragana.egg のコメントアウトを1行外す。また、cannaは使わないので止める。
# chkconfig canna off # service canna stop # chkconfig FreeWnn on # service FreeWnn start
input methodをkinput2に切替えたいが、FC2のときにあったim-switchがなくなっている。/etc/X11/xinit/xinitrc.d/xinput.shによれば、
$HOME/.xinput.d/${lang_region} $HOME/.xinput.d/default /etc/X11/xinit/xinput.d/${lang_region} /etc/X11/xinit/xinput.d/default
の順でsourceしていくらしい(どれか1つ読んだら終了)ので、
mkdir ~/.xinput.d cp /etc/X11/xinit/xinput.d/kinput2-wnn ~/.xinput.d/ja_JP vi ~/.xinput.d/ja_JP XIM_ARGS="-wnn +kinput -xim -jserver localhost"
Firefoxのプラグインの設定など。
# cd /usr/lib/mozilla/plugins # ln -s /usr/java/jdk1.5/jre/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so . (www.macromedia.co.jpからFlash Playerをダウンロード→展開) # cp -p ~/install_flash_player_7_linux/{libflashplayer.so,flashplayer.xpt} . # cd /usr/lib/firefox-1.0.6/plugins # ln -s /usr/lib/mozilla/plugins/flashplayer.xpt . # ln -s /usr/lib/mozilla/plugins/libflashplayer.so . # ln -s /usr/lib/mozilla/plugins/libjavaplugin_oji.so .
/etc/ssh/sshd_configの設定を直す。
PermitRootLogin → no PasswordAuthentication → no # service sshd restart
内蔵無線LANを使うため、madwifiを取ってくる。ifcfg-ath0, keys-ath0 はFC2のを流用する。
cvs -z3 -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.net:/cvsroot/madwifi co madwifi cd madwifi/hal cp -p ah.h{,.org} vi ah.h CTRY_DEFAULT = 0x188 cd .. make >& make.log & # make install /etc/modules.conf alias ath0 ath_pci # cp -p /fc2-root/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ath0 /etc/sysconfig/network-scripts # cp -p /fc2-root/etc/sysconfig/network-scripts/keys-ath0 /etc/sysconfig/network-scripts # modprobe -a ath_pci
無線LANを落とすときは↓のようにやる。
#/sbin/ifdown ath0 # modprobe -r ath_pci # modprobe -r wlan_wep
acroreadは本家がUnix版の7.0を出したので、AdobeからRPMを取ってきて rpm -ivh で入れればok。しかし、プラグイン(/usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Browser/intellinux/nppdf.so)がうまく機能しないのはなぜだろう…。
ここいらで平ユーザでlogin。GNOMEが上がると「どの.xmodmapを読み込むか」と聞かれるので、.Xmodmapを選んで「次からは聞かない」にチェックを入れればok。FC2時代に設定していたxmodmapの自動起動は不要に。
パネルがいろいろおかしくなるので、適当にカスタマイズ。[個人設定]→[キーボード]→[レイアウトオプション]でCapsをCtrlにする。[個人設定]→[セッション]→[自動起動]で.Xmodmapの設定を削除。キーボードショートカットなど、他の設定はマトモに引き継いでいるっぽい。
mewが入ってないー、と思ったらextrasにあった…。yum install mew mew-common でok。summaryにファイル名(メッセージ番号)が出ない仕様になっている。mew.orgのFAQに直し方が書いてあるが、マメにpackすればナシでもよさそうなので気にしないことにする。
FreeWnnのユーザ辞書。また登録するのが面倒なので、ユーザ辞書だけコピー。頻度情報は失われるけど、まぁいいや。
# cp -p /fc2-root/var/lib/wnn/ja/dic/usr/ユーザ名/ud /var/lib/wnn/ja/dic/usr/ユーザ名/ud # service FreeWnn restart
tgifは本家から取ってきて rpm -ivh すればok。
ghostview, gv, ggvがない… → evinceを使う。
mplayerとpluginを入れる。mplayerの本家からFC3用のrpmを取ってくる。mplayerplug-inの本家からはソースコードのtar.gzを取ってきて、rpmbuild -tbしてrpmを作ってみた。入れたrpmは以下の通り。
mplayer-1.0pre7-1 mplayer-codecs-20050412-1 mplayer-codecs-extra-20050412-1 mplayer-font-iso1-1.1-1 mplayer-gui-1.0pre7-1 mplayer-skin-default-1.4-1 mplayer-vidix-1.0pre7-1 mplayer-vidix-ATI-Radeon-1.0pre7-1 mplayerplug-in-2.85-fc4
VMware Workstation 5.0をrpm -ivhでインストールし、vmware-config.plでいつも通り設定していくと、設定が全部終わって service vmware start がかかるところでkernel panicする。いろいろ試してみたところ、eth0インタフェースが生きているときに service vmware start するとvmnet0の起動で死ぬらしい。
SELinuxを疑って/etc/sysconfig/selinuxで SELINUX=permissive に変えてみたものの、変化なし。
fedora-listでパッチの存在を知ったので、vmware-any-any-update93.tar.gz(当時の最新)を取ってきて当ててみたところ、kernel panicはなくなった。何だか釈然としないけど、本家から新しいbuildが提供されて修正されるまでは仕方ない…。結局、SELinuxはpermissiveにしたままで戻していない。
cups周りは昔通りに設定して、FC2 + VMware Workstation 4.5.2で使っていたVMを使うように設定して、[VM]->[Upgrade Virtual Machine]とやり、5.0ベースに上げる。Guest OSを立ち上げてVMware-toolsをインストールする。
vmware-config.plがsambaを設定しない仕様になっているので、マニュアルを見ながら手動設定。その前に、ファイアウォールの設定でvmnet1を信頼できるデバイスにする。
マニュアル通りに進めていくとvmware-smbpasswdが存在しないことが分かり、先に進めなくなる。仕方ないので、Host OSのsambaを利用する方法で解決した。具体的には、/etc/samba/smb.confを編集して必要な設定をする。interfaces = vmnet1 にして、他はFC2時代の/etc/vmware/vmnet1/smb/smb.confを参照。Host OSの / 以下が見えるように、以下を追加する。
[HostFS] comment = VMware host filesystem path = / public = no writeable = yes printable = no
日本語の入ったテキストファイルをa2psにかけると、出てきたpsで日本語が化ける。Windowsのghostviewで表示させるとエラーになる。FC3のa2ps-4.13b-41なら問題ないことは分かったが、FC4で rpmbuild --rebuild a2ps-4.13b-41.src.rpm するとエラーで止まる。
FC4のa2ps-4.13b-46.src.rpmを開いて、a2ps.specのパッチをひとつずつ当ててrpmbuildしてみたがダメ。最初のパッチだけは当てないとmakeが通らないが、当てて通っても文字化けは起こる。
FC3のrpmをそのまま使うことはできるようだけど(rpm -Uvh --oldpackageかな?)、時間があれば調べたいなぁ…。
時間ができたらibm-acpiを試そう。